妊娠準備・不妊

役割を終えた子宮内膜を外に排泄させることで、次の新しい月経を迎える準備が始まります。
しかし、やはり出血は身体にとって負担がかかります。生理期間中に風邪にかかりやすい方も少なくありません。

養生
スポーツや働きすぎなど、心身に負担がかからないように気を付けましょう。
また体を冷やさないよう、スカートよりズボンを履くなど下半身の衣類に気を付け、冷たい飲み物や生ものを避けましょう。
「気」「血」を補う食べ物：黒豆・なつめ・黒ゴマ・プルーンなど

漢方　理気・活血・補気
気や血の流れを良くすることで、不要なものを排泄するのを助けます。

問診時のチェックポイント
経血（色・塊の有無・量・生理痛の有無）、月経期の日数、月経期間中に出る症状の有無、基礎体温

 

月経期が終わるころには、１個の卵胞が育ちはじめ、その卵胞から卵胞ホルモン（エストロゲン）が分泌されます。
卵胞の成長と共に、卵胞ホルモンの分泌量も増え、子宮内膜の増殖を促します。
卵胞が成熟するとそれを察知した脳から、排卵に必要なホルモン（LH）が分泌されます。
前の「まずは低温期を大事に」でも書いた通り、卵胞が成長しない事には、子宮内膜の増殖も排卵も始まりません。

養生
血肉になるタンパク質やミネラルを中心に栄養をしっかり取ります。運動をしたり体を動かすのも◎。
良質なタンパク質：卵・豆類・脂身の少ない肉類・魚類など

漢方　養血・補陰
中医学では卵胞ホルモンを「陰」と考えます。陰と血を補い、卵胞の成長を助けます。

問診時のチェックポイント
低温期の基礎体温（日数）食事の内容

排卵に必要なホルモン（LH）が分泌されると、その合図が卵巣に伝わり、卵胞が卵子と白体に分かれます。これが排卵です。
排卵にかかる時間は１０～６０秒ほど。勢いや不要なものに妨げられない環境が必要でもあります。
また、排卵前後はホルモンの連携がたくさん行われています。脳からの指令もたくさん出るため、ストレスフルでは脳に負担がかかってしまいます。

養生
体の中は大忙し。その分、日常はできるだけ穏やかに過ごしましょう。瞑想やヨガやマッサージで頭をすっきりさせるのもオススメ。

漢方　理気・活血・疏肝・補気
「陰」から「陽」への転化を促すため、気血の巡りを良くしたり、ストレスを和らげるのを助けます。

問診時のチェックポイント
排卵期にかかる日数、オリモノ（色・粘度・量・日数）