漢方薬剤師 masayo
「カラダも一日にして成らず」

Vol.27　自分のことを知る力

　社会人5年目を迎える頃、仕事や人間関係での考え事を、ちゃんと話せる人がほしいなと思い始めていました。聞いてほしいのではなく、解決する方法が知りたい。そんなとき、同じ大学の後輩だった子に、そう言う環境は自分で探し求める場所なんだと教えられ、飛び込んだのがMBAの大学院でした。

　初めて受けた「クリティカル・シンキング」の授業では、自分の思考の癖、思い込みを指摘されました。客観的に自分の思考を認知するなんて考えたこともなく、ただ感じるがままに生きてきた事に恥ずかしさを感じ、そこから人に何かを話すとき言葉を選ぶようになり、うまく話せなくなったのを、今でも覚えています。

　それから、数年後。子供が通った療育でＳＳＴ（ソーシャルスキル・トレーニング：以下ＳＳＴ）の講座を取ることになり、感情を分解すると言う手法を知りました。

　例えば、なぜ怒りを感じたのか。

　悔しかった、悲しかった、怖かった、焦ってしまった、否定されたなど･･･怒り一つをとっても原因は様々です。また何で自分が怒りを感じやすいのか、それもまた人それぞれです。

自分が感じたことを、
自分が取った行動を、
理解することができたら、
自分にとって良い選択肢を選びやすくなり、問題解決する力がつく。

　悩みや問題に直面したとき、私が1歩1歩進んで来れたのは、考えるということを学ぶ機会があったからだと思っています。
子供達にも若い頃の苦い経験も無駄にせず、考えて考え抜いて、頭にいっぱい汗をかいて生きてほしいです。

　頭を使ったら、当帰・熟地黄・レバコール・ヘムロイヤルなどなどで、血を補ってあげてくださいね！
脳みそは「血（けつ）」が大好きです。

2024　春